食事についてよくある質問

愛犬に人が与える食材の良し悪しに関していろいろな意見が現在御座います。

現在、手作り食やトッピングなどを使用する書籍がたくさん出ておりますので、そのなかで、飼主様のお考えに合われる手作り食やトッピングの先生の書籍をご参考になられるのが役立つかもしれません。

こちらでは、安易に、この食材は良いと言えない立場です。その理由としては、世界的に有名なドイツの書籍で果物のブドウがおススメの食材として記載されておりました。そのあとブドウを食べることにより犬の死亡事故が多発し、現在ではブドウを犬に食べさせないような指導方針に世界的に変わりつつあります。ただ、これは偶然、ブドウが悪いことが運よく発見されることで分かった事実です。

正直、そのほかの食材での安全性の可否は不明なものが多いと思います。

このようなことが過去に起きた経緯があるため、こちらでは基本的にはオオカミの時代に直接、間接的に食べていた系統の食事で進化生物学的に合理的と判断できるもの以外は、犬へのさまざまな野菜や食材を与えることの可否の判断は保留しております。

実際に、草食動物(正確には反芻草食動物)が食べなかったネギ類は、犬や猫にとり今なお毒草で、血液が溶ける致死的な症状を起こします。毒性がハッキリしている野菜だけで、玉ネギ、ニラ、ネギ、果物ではアボカドなど多数あります。(そのため、こちらのドッグフードでは進化生物学的に考慮して安全度の高い食材と考えられるもののみを使用しています。)

基本的に肉類はトッピングに適していることが多いです。さまざまな野菜やその他の食材の可否については、トッピングの書籍などが近年多く発売されておりますので、そのトッピング専門の先生などに問い合わせていただければと存じます。
穀物(グレイン)、主に小麦にはグルテンが入っているため悪いと言われれることがあります。

小麦の食品アレルギーではグルテンが原因となりますので、「小麦にアレルギーがある場合は小麦を避ける」必要があります。

一方、小麦や他の穀物に食品アレルギーがない場合は、小麦を避けたり、グレインフリーにする必要はないという判断が一般的です。

重要なポイントは、健康な愛犬は、小麦にアレルギーのないため食べても安全という事実です。これは私たち人間も同じで、アレルギーがないのにアレルギーを起こす可能性があるというだけでお米、パン、卵、牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、大豆などを食べないという食事制限(フリー)をしないのと同じことです。

また小麦などの穀物となるイネ科植物が犬の進化生物学的な歴史で基本的に問題の少ない植物である事実は重要です。犬の進化の歴史をヒモ解けば、犬の祖先である狼は草食動物を食べることで間接的に草の代表であるイネ科植物とその種子(穀物)を摂取してきたことが明らかです。

一方で、草食動物(正確には反芻草食動物)が食べなかったネギ類は、犬や猫にとり今なお毒草で、血液が溶ける致死的な症状を起こします。

犬が人と暮らしだしてイネ科(穀物)には犬が順応できていますが、玉ネギにはいまだに犬にとって命に関わる毒となるのはこのような数千万年の犬の進化の食歴という生物学的な事実のためです。

このように犬は鹿や牛などの反芻草食動物の内臓とともにグレイン(穀物=イネ科植物)を摂り続けてきた進化生物学的な歴史があります。

そして、犬にとり草食動物とともに摂取するイネ科植物は重要な栄養素を補給するために必要なものだったのです。ネコ科の動物たちも、やはり捕らえた動物の内臓を食べています。猫が健康を守るために必要とするものもグレイン若葉である猫草です。犬も散歩中に草を食べることがよく見られる生態ですが、猫と同じでイネ科植物の葉を摂っています。

何事も真実とバランスが大切です。グレインフリーかフリーでないか、小麦が良いか悪いかで悩むのではなく、犬や猫の大きな進化の歴史の中から愛犬にとって正しい真実のバランスを選んであげていただければと思います。

結論としては、小麦や他の穀物に食事アレルギーがある場合にはグレインフリーが役立ちます。ですが、多くの小麦や他の穀物に食品アレルギーがない愛犬とっては、小麦や他の穀物は安全な食品と獣医学的に判断できます。そのため、弊社や世界的に有名なカリフォルニア大学の獣医病院の療法食にも計算された適正量のグレインが使用をされています。
犬の場合、両手でそっとあばらに触れてみてください。肋骨がまったく手に感じとれなければ肥満です。

猫の場合、両手で(前足を)もって立たせてみてください。お腹がエプロンをかけたようにたるんでいたら肥満です。
理想的な体系は、上から見たときに腰のあたりにくびれが少しある状態だと言われています。
まず、ふやかしてあげてみてください。こうすることで食べる速度を遅くしたり、満腹感を感じやすくなります。

あと、食事回数を増やすことで血糖を安定させ強い空腹感を抑えることに役立つ子もいます。

ペットショップに居た時や1歳ごろまでの時期に強い空腹感や危機感を持った経験のある子は生涯を通して食事を多く食べたがり、食欲をコントロールしづらい傾向があります。

しかし、食べ過ぎることにより老化が進みやすくなることなどの懸念を考慮すると、食事をふやかしたり、回数を多くするなどにより与え過ぎないことが健康維持に役立ちます。
元気がありフードを食べない場合は、食事量が足りている、または、食事内容の選り好みと考えられます。

人の食べる食事、肉、おやつ、嗜好性の高いペットフードを与えている場合は、健康に良くても食事をしなくなります。
これは人の子供でも同じです。このような場合は、嗜好性の高いおやつや食べ物の量を減らし、20分経っても食べない食事は、食器ごと片づける習慣が役立ちます。

犬は健康な場合には絶食や小食にとても強いですので、健康で元気のある場合は、食事量をやや減らして様子をみてゆきましょう。
食が細く健康な子の場合はトッピングで食欲を高める方法を工夫することができます(ただし療法食の場合には基本的に療法食のみ与えてください)。 また太り気味なのに食べないときには、おやつの与えすぎや家族が隠れて人の食事を与えていないか確認することが大変重要です。
おやつは、たくさんの量を与えていないように思われても、乾燥しているため高カロリーのものが多いです。そのため、お腹の中に入ると膨張して満腹になりエネルギー的にも過剰となる場合が多く見受けられます。

どうしてもフードを食べない場合は、鶏肉をボイルして割いたものをフードに混ぜたり、そのボイルしたお湯(鶏ガラスープで)ふやかして与えると食べてくれることが多いです。

痩せ気味で小食の健康な子には、トッピングを工夫してあげてください。牛肉などをトッピングする場合は、そればかりを食べてしまわないように、細かく刻んでフードとしっかり混ぜ込んで与えていただくのがポイントです。